これまでしめっぽい文章ばっか書いてたけど、ウィーンは死ぬほど観光した。
王宮博物館とか美術史博物館とか軍事博物館にも行った。
そこで思ったことを適当に書こうと思う。
王宮博物館は最初はほんまにしょうもなかった。
金銀銅の食器とかフォークがずらーと並べてあって、オーディオガイドでそれを惰性で聞いていただけだった。でもナポレオン戦争後の解説から後がとてもおもしろかった。
オーストリアはナポレオン戦争であほほど軍事費を使ってしまい、戦争で必要な金銀銅が無いから食器とかを溶かして兵器にしたらしい。てゆーかそんなに食器のあまりがあったんかよと思った。実際にすごくあった。もう一体何に使うんっていうやつばっかだった。

これが30メートルぐらいあったらしい。これを机の真ん中において、花とかをそえてもうよくわからんけど、こんなにキンキラもんのモノがたくさんあった。庶民がこんな生活を貴族が行っていることを知ったらそら毎日飯食うのに困る市民が革命起こしたくなるわと思った。革命に共鳴出来てしまった。
そしてオーディオガイドを聞いているとこんなことを言っていた。
ナポレオン戦争で軍事費を賄うために金銀の食器を売ったり武器に加工したけど、1814,15年に行われたウィーン会議でまた豪華な食器セットが必要になったから新しい食器を買いました。それがこれです。
みたいなことを言っていた。ウィーン会議とは安全保障を勉強する上で絶対必要な概念である、バランスオブパワーが生まれた重要な会議である。それは大国が戦争を避けるために、軍事力の均衡を壊さないというものである。しかし、これには問題があって、小国は大国の政治ゲームの犠牲になってしまうのだ。大国のしかも限られた人しか関与出来ないというまさにハイポリティクスの典型的な例だ。
でまぁその会議をするために金銀が使われたんですよ。各国の大使とかVIPをもてなすために。でも一番困ったのは誰かってそんなん市民に決まってるだろーナポレオン戦争が始まってから徴兵制も始まったんやしさ。一番被害を受けたのは市民だろーなんかこの博物館に来て豪華な食器とかを見てすげー豪華ーなんて言えるような気になれなかった。なんかハイポリティクスってほんまに終ってるなーと思った。なんかなーと思いながら国立博物館のそういう食器のゾーンを終えた。
そんで次にあったとこは、Sisi博物館というものだった。シシーというのはこの人。
まぁ急にハプスブルク家に嫁いじゃった田舎の貴族みたいな女の人。宮廷の堅苦しい生活に嫌気がさして公務を放棄して旅行にふけっていたんやって。その博物館ではその人生がすごくドラマチックに紹介されていた。めっちゃ綺麗で可愛い女の子が急に王家に嫁いで、姑に嫌われ、子供も自殺してしまったりする。彼女は自由な人間だから旅行を愛したのだー!みたいな。子供の自殺とかそれはすごく悲しいと思う。子供が自殺とか辛いけど、だからと言って一人で贅沢な旅行をしていいんか??博物館では宮廷の暮らしが嫌になって旅行に出たとかってなってたけど、ほんまに嫌なら辞めてしまえばいいし、オーストリアの税金を使って自分は傷心旅行をしてこいつは一体なんなんって思った。この人は顔面とスタイルが良いということですごく有名で、可愛いから人気でるのはいいことやけど、やってることはただのわがままやんけって思った。
なんか文句ばっかり言ってるけど、すごく楽しんでましたウィーン
そんでその二個の博物館行って腹減ったから王宮博物館と併設されてるようなカフェに入った。なんかチキンをどないかした料理を頼んでめっちゃうまかった。腹減りすぎて写メるのを忘れてしまっていた。ほんでアップルパイも食べた。これまで食べた食べ物の中で一番おいしかった。それはビールをいっぱい飲んでて酔ってたからかもしれんけど、めっちゃおいしかった。ほんまに今すぐ食べたいぐらいおいしかった。
その日はそんな感じ。
貴族や王家とかはそら潰されるわと実感出来た。